アメリカが誇る大自然の宝庫、国立公園。そこでは野生動物のドラマだけでなく、壮大な地形が物語る地球の歴史や、その地に畏敬の念を抱きながら暮らしてきた先住民の文化を感じ取ることができる。このシリーズではザイオン国立公園やイエローストーン国立公園など5つの ...

約7500万年前、北米で最も大きくて恐ろしい肉食動物は、恐竜ではなくワニだった。ラテン語で「恐ろしいワニ」を意味するデイノスクスは体長10メートル、体重5トンに達することもあった。骨の化石に残されたかみ跡から、恐竜を捕食していたことは明白だが、デイノ ...

国立科学博物館の生命史研究部研究主幹、神澤秀明さんは、日本における古代人類のゲノム研究の第一人者だ。古い骨のDNAを読む研究は、まず細胞内に数が多く読みやすいミトコンドリアDNAで1990年代から試みられるようになり、さらに2010年前後には、いわゆ ...

2013年3月の就任以来、世界中のカトリック教徒を導いてきたローマ教皇フランシスコ（88歳）が、4月21日、バチカンで死去した。彼の教皇選出は「初」づくしだった。南米の出身者として初、ヨーロッパ以外の生まれとしても過去1200年で初、そしてイエズス会 ...

2020年から2023年にかけて、アルゼンチン、ブエノスアイレス大学精密・自然科学部の研究者たちは、野生から失われたアカエリシトドの歌を、ロボットを使って再導入するという大胆な仕事に取り組み、成功させた。この 研究 ...

縄文人の人骨としては、異例なほど保存状態がよかった船泊23号からは、現代人なみの精度でゲノムが得られた。そして、いわゆる一塩基多型の違いに基づいた風貌まで再現された。

高カロリーの食べ物への食欲を促すこれまで知られていなかった脳内の回路が、マウスを使った実験で見つかった。1月15日付で学術誌「Nature Metabolism」に発表された 研究 ...

セルビン氏の行動は徐々に変わっていったため他の精神疾患と間違えられやすかったが、これは認知症の症状だった。氏は認知機能の低下を巧妙にとりつくろっていたが、やがて隠せなくなったとリズ氏は言う。知らない人を家に招き入れたり、同じことを何度も言ったり、朝食 ...

2022年のノーベル賞受賞に象徴されるように、いま古代のヒトのDNAの研究が盛んに行われており、新しい事実が次々と明らかになっている。そこで、古代の日本列島に住んでいた人たちについて知りたくて、2025年春に国立科学博物館で開かれている特別展「古代D ...

知的でありながらも飾らない人柄が人気のフリーアナウンサー、住吉美紀さんはも旅を愛し、旅によって人生を変えてきた一人ひとりである。旅先での思索と自己発見が成長を促し、人生のギアチェンジを後押ししてくれた。今の自分にたどり着くためには、旅が大事だった。

マヤ文明の都市ティカルの遺跡を発掘していた考古学者らが、1600年前の祭壇を発見した。そこは人間を生贄に捧げるために使われていた場所であると見られ、周囲から子どもの骨が見つかった。このゾッとするような発見は、ティカルが当時、テオティワカンの支配を受け ...

それは、産業用アルコールにメタノールやベンゼンなどの有害な物質を混ぜ、飲めないようにするというものだった。当時の米紙ニューヨークタイムズの見出しによると、政府は「アルコールの毒を倍にする」ことを検討していたようだ。