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「深い静寂と抑制」――。ナチス・ドイツの侵攻を逃れて欧州を離れたラファエル・レムキンは、米国に渡るため太平洋戦争前夜の日本を訪れた。日本文化に感銘を受ける一方で、静けさの中に人々の「権力への服従」を感じたという。そんな複雑な思いを、死後50年以上たっ ...
ウクライナ最西部の街リビウは、第2次世界大戦後に広まった「人道主義」の発祥の地。「ジェノサイド」と「人道に対する罪」という概念は両方とも、この街で学んだ法律家が生み出した。しかし、国の枠組みを超越した人権保護を、という理念とは裏腹に、力の論理の現実世 ...
ウクライナ最西部の街リビウは、第2次世界大戦後に広まった「人道主義」の発祥の地。「ジェノサイド」と「人道に対する罪」という概念は両方とも、この街で学んだ法律家が生み出した。しかし、国の枠組みを超越した人権保護を、という理念とは裏腹に、力の論理の現実世 ...
世界中のゲームや漫画、アニメが楽しめる時代だが、それらのコンテンツが世に出る前に、翻訳に加え、各国・地域の文化や習慣を踏まえて「最適化」をしている人たちがいる。大阪が拠点のアクティブゲーミングメディアもその一つ。率いるのはスペイン人社長だ。
食事制限に苦しむ人に、再び“美味しい”を届けたい――。そんな志を抱いて、味を変えずに塩分吸収をコントロールする「塩分オフセット」という新発想に挑むスタートアップが登場しました。熊本発の「トイメディカル」(竹下英徳社長、社員数14人)。
昨年12月の戒厳令宣布から、大統領罷免(ひめん)までの4カ月間、韓国社会は沈滞した。政治の混乱、市場経済の低迷や物価高が、人々の暮らしや心を圧迫した。そんな閉塞(へいそく)の時期、10~20代を中心に読まれたのが、小説『急流』だ。チョン・デゴンは20 ...
第2期トランプ政権が発足したばかりだというのに、政権の暴露本『All or ...
李碩『翦商(商の滅亡)』は、夏・商(日本では「殷」と呼ばれる)・周王朝の遺跡発掘調査から夏の実在がほぼ実証されたことや出土甲骨卜辞(ぼくじ)の解読を活用し、約3000年前の殷周革命の謎に迫る、歴史推理小説の読後感を味わえる快著だ。
組織に管理職はつきもの、規模が大きければなおさらだ、と思っていた。だが、世界には「管理職ゼロ」の成功例もある。オランダで急成長を遂げた訪問看護サービス「ビュートゾルフ」はその代表格だ。成功の背景には何があるのか、現地で探った。
アートの値段はどこで、どのようにして決まっているのか――。この問いに長年向き合い続けてきた日本人がいます。福島県いわき市を拠点に活動する、国際的なアートディーラー、長柄発(ながら・のぶ)さん。世界的なオークションハウス「サザビーズ」で ...
森崎さんは旧ジャニーズ事務所の性加害問題を受けて、国際社会は日本の芸能界での児童労働を注視していると指摘。「地方ロケ中に家庭教師をつけるなど学ぶ環境を備え、未成年の権利を保護することが必要だ」と訴える。
親の権利を重視し、児童労働の規制を緩和する動きは、保守系市民運動の「ティーパーティー」や、政府による市場や社会への関与を極力減らす「リバタリアン(自由至上主義者)」の存在感が高まってきた2010年ごろから強まってきた。